「二度とこのようなことが起こらないように」“以和為貴”の書を展示

「二度とこのようなことが起こらないように」“以和為貴”の書を展示

長崎原爆資料館の円形エントランス(B2)の中央に、9月21日、大分市の書道家が揮ごうした「以和為貴(和を以て貴しとなす)」と書かれた所が展示されています。

 

これは書道家らが揮ごうイベントを通して世界平和への祈りを発信する活動「和プロジェクトTAISHI」の一環として行われたものです。

 

「和プロジェクトTAISHI」では、国際平和デーにあたる毎年9月21日、全国の護国神社のほか広島と長崎の平和公園で「平和揮ごう」を実施しています。

 

今年は大分市の書家、松本重幸さん(63)が世界の恒久平和を祈って「以和為貴(和を以て貴しとなす)」の文字を揮ごうました。

 

提供:和プロジェクトTAISHI 撮影:高橋諒充さん
提供:和プロジェクトTAISHI 撮影:高橋諒充さん

提供:和プロジェクトTAISHI 撮影:高橋諒充さん
提供:和プロジェクトTAISHI 撮影:高橋諒充さん

 

今年はあいにくの雨となり、平和祈念像前での揮ごうはできませんでしたが、イベントでは作詞・作曲家で笛の演奏家でもある森田梅泉さんも参加し「音楽と書のコラボレーション」となりました。

 

提供:和プロジェクトTAISHI 撮影:高橋諒充さん
提供:和プロジェクトTAISHI 撮影:高橋諒充さん

書道家の松本重幸さんは「長崎・広島の町の見た目としての復興は進んだが、遺族の皆さんをはじめとして心の傷が癒えることはない。二度とこのようなことが起こらないようにとの願いを込めて書いた」と話していました。

 

松本さんの書は、地下1階の入り口から観覧室に降りるスロープから見ることができ、海外からの来館者も写真を撮るなどしていました。資料館の地下2階、円形エントランスで10月22日まで展示予定です。