
長崎原爆資料館 被爆80年企画
原爆ドキュメンタリー上映会&トークセッション「原爆報道のこれから」
長崎で本格的にテレビ放送がスタートしたのは昭和34年。被爆から14年後の年でした。以来66年…。地元放送局は、被爆者の声を、原爆の脅威を、「映像」で伝えてきました。
「被爆体験を語り継ぐこと」がますます重大なテーマとなった被爆80年のことし、長崎原爆資料館では、原爆をテーマにしたドキュメンタリーを特別上映すると同時に、新旧番組制作者と被爆者、若者のトークセッションを実施。これからの原爆報道、被爆地からの発信の在り方について共に考える機会といたします。
日時・場所
日時 : 2025年11月24日(月・振休)
開場 : 12時30分
開演 : 13時(16時50分 終了予定)
場所 : 長崎原爆資料館ホール(長崎市平野町7-8)
入場無料
※事前の申し込みの必要はありません
スケジュール
13:00 開会
13:05~13:55 「もう碑は建たない」(1975年芸術祭大賞受賞作品)
14:00~14:50 「夏空の灰~被爆体験者は何者か~」(2024年民間放送連盟賞出品作品)
15:00~15:50 トーク・セッション 「原爆報道のこれから」
16:00~16:50 「広島・長崎を伝えたい ある市民ジャーナリストの軌跡」(2006年地方の時代映像祭特別賞受賞作品)
【上映作品紹介】

「もう碑は建たない」
1975年芸術祭大賞受賞
長崎原爆の意味するものは一体何であったのか。この疑惑に対する解明を怠ったまま、加害国と被爆国はその隔たりを強めてしまった…。被爆30年の年にアメリカを取材。長崎原爆の特殊性を訴え、当時、国内的主張にとどまっていた原爆問題を、全人類的視野にまで広げた作品。
13:05~上映







「夏空の灰~被爆体験者は何者か~」
2024年民間放送連盟賞出品作品
『被爆体験者』…国が定める被爆指定区域外で被爆、原爆放射線の影響はないとされる人々。広島では指定区域外で「黒い雨」にあった人も被爆者と認める判決が出され、2022年7千人超が新たに『被爆者』となったが、長崎は未だ認められていない。被爆体験者訴訟の原告団長・岩永千代子さんの取材を通してその格差と矛盾を追及する。
14:00~上映







「広島・長崎を伝えたい ある市民ジャーナリストの軌跡」
2006年地方の時代映像祭特別賞受賞作品
元長崎放送記者・伊藤明彦さん。ラジオ番組「被爆を語る」を担当していたが、異動を機に退社。生活に困窮する中、全国各地を訪ね歩き、個人で被爆者の証言を録り始めた。その数1003人。さらに、その証言をまとめる編集作業に入る…。ひとりの市民ジャーナリストが執念ともいえる気迫でCDを完成させる軌跡を追った。
16:00~上映




【トーク・セッション「原爆報道のこれから」】登壇者

舩山忠弘氏 「もう碑は建たない」取材記者
1938年長崎市生まれ。7歳の時疎開先の長与村(当時)で被爆。
長崎放送記者として被爆証言や核問題の取材・番組制作に携わる。
退職後、長崎平和推進協会副理事長・「平和への誓い」代表者選定審査会会長など歴任。
2017年長崎市政功労表彰(平和部門)受賞。

古川恵子氏 「夏空の灰~被爆体験者は何者か~」制作者
2001年長崎放送入社。以来、被爆者、カネミ油症を継続取材している。
「人間神様」(2014年日本民間放送連盟賞エンターテイメント番組部門・最優秀)、「夢とアブラ」(2023年日本民間放送連盟賞テレビ報道番組部門・優秀賞)など受賞多数。
現在、報道メディア局専門局次長・記者・デジタル部門担当。

横山照子氏 被爆者代表
1941年長崎市生まれ。終戦直後、疎開先から自宅に戻り4歳で入市被爆。
父は爆心地から1.2キロの渕中学、母と妹は4キロの自宅で被爆した。
31歳の時、「長崎原爆青年乙女の会」に入会し、今年4月会長に就任。
昨年、日本被団協代表理事としてノーベル平和賞授賞式に出席した。

林田光弘氏 次世代代表
長崎市生まれ。2016〜2020年ヒバクシャ国際署名のキャンペーンリーダー。
2021〜2023年度長崎大学核兵器廃絶研究センター特任研究員。
2023年に一般社団法人Peace Education Lab Nagasakiを設立、代表理事を務める。
2025年からは明治学院大学国際平和研究所研究員。

進行 塚田恵子
(長崎原爆資料館 長崎市平和会館 長崎市歴史民俗資料館 統括施設長)
主催 長崎原爆資料館(指定管理者 NBCSocia‐Trustee共同事業体)
〒852-8117 長崎市平野町7-8
電話 095-844-1231
協力 長崎放送株式会社
後援 長崎市 長崎平和推進協会
